究極の選択
病院・主治医
告 知
手 術
治療法
 まず最初に大切なことは、雅子をどうするかという決定権が本人および家族に任されていたということです。つまり、(医者自身が)治療のしようがないと思った時、イニシアティブがとれなくなり、患者や家族はなんとか治してほしいと思うのに、医師の無力さが感じ取れます。なんとか治してやりたい、藁をも掴む思いが強くある中で、本当に大切な人の生死が自分にゆだねられ、どちらが正しいのかもわからず、結局どちらの方法でも死への道を進んでいる中で選択を迫られることになったいったのです。